反則技?Belden 88760で作る電源ケーブル

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以前からやってみたかったBelden 88760を電源ケーブルにしてみたらどうなの?を実践してみる事にした。

外観もよく似ているBELDEN 83803で作る電源ケーブルは良くも悪くも個性が際立った電源ケーブルとして名を馳せる一品です。

データ上の違い

  • Belden 88760
  • 18 AWG stranded (19×30) TC conductors, plenum, FEP insulation, twisted pair, overall Beldfoil® shield (100% coverage), 20 AWG stranded TC drain wire, FEP jacket.
  • Max. Operating Voltage – UL:300 V RMS
  • Max. Recommended Current:5.4 Amps per conductor @ 25°C
  • BELDEN 83803
  • 12 AWG stranded (7×20) TC conductors, conductors cabled, plenum, FEP insulation, Beldfoil® (100%
  • coverage) + TC braid shield (85% coverage), FEP jacket
  • Max. Operating Voltage – UL:300 V RMS (UL AWM Style 1424)
  • Max. Recommended Current:20 Amps per conductor @ 25°C

 

と、プレーヤー・DAC・プリアンプ等の用途の場合は問題なく使用出来るようです。

ただ、88760はケーブルとして自作した人は判ってると思いますが、曲げ・傷に弱い。
(硬く曲げにくいは広く知られ耐熱性にも優れているが強い曲げ・傷には機械的に弱いのです)
たとえば外皮を剥きテフロン(FEP)被覆の芯線を折り曲げ、ペンチで潰すと簡単にテフロン被覆が割れて導体が出てしまいます。

極端な例だしこんな事する人はそうは居ないと思うのですけどこれも88760の特性なんですね。
それとカッターで外皮を剥くと思いますが、あまりにも簡単に切れるので芯線被覆を切らぬよう注意が必要です。

それから芯線の被覆は熱に強くはんだごての熱にも十分な耐熱性を持っていますが、外皮には耐熱性が有りません。
はんだごての熱で簡単に溶けてしまいますのでご注意を。

テフロンという言い方は正確じゃなく(テフロンはデュポン社の商標なので)FEP(フッ素樹脂)です。
どうでも良い話でしょうけどフッ素樹脂にも色々有るようなのでなんでもかんでもテフロンだからと思っていると間違いが起こります。

 
Belden 88760電源ケーブル

実験としてDVDプレーヤーのメガネ端子電源ケーブルをBelden 88760で自作してみました。

メガネプラグは日本橋デジットで入手。

電源プラグはパナソニック(定評が有る??)の白いやつをホームセンターで入手。

ほんとは黒が良いのですけど白のみの製品なのか見たことが無いです。

(非メッキでかつ黒はホムセン汎用品で有るのだが)

Belden 88760電源ケーブル

 

音質は、エージングが済むまでこれでもか!!!!!というほどBelden 製で有ることを主張します。

高域は派手に輝き全域においてエネルギッシュ。

こんな細いケーブルなのにと驚くほどです。

一日2・3時間として1週間程度経つ頃には音質がこなれて来て重心が下がってきます。

徐々に高域のギラつきが収まってきますがエネルギッシュさはそのままにBeldenの美味しい部分が味わえるようになってきました。

さらに時間が経過し、熟成期へと入るとさらに重心が下がり高域の派手さは影を潜めるようになります。

ここぞと言う時を待っているかのようにも思えますが、初期に見せた派手さはすっかり調教されたかのように大人しくなって行きました。
(でも、機器によって相性が有り良否がハッキリしています。相性が悪い場合は高域のキツさギラつきが目立って使えません)

線の太さ(音質の)を感じられ威風堂々としておりスケール感が一段も二段も増しています。

 

BELDEN には19364という銘電源ケーブルが有りますが、88760で作る電源ケーブルの方が音の硬さが有りません。

19364は熟成期に入っても硬質感が取れないですが、88760は早期に熟成BELDEN のいぶし銀のような良い意味での枯淡感が出てきます。

この辺は凄く不思議です。

ゆえに超高解像度を狙えるケーブルでは無く、熟成BELDEN特有の渋み豊かさを味わうケーブルで有ると言えます。

 

BELDEN 83803はまだ使った事がないので比較出来ませんが、基本的な部分は同様と思います。

よりエネルギッシュで有るとしたならば凄まじいケーブルで有るとは思います。

いずれにせよ硬く取回しに難のあるケーブルですからどんな環境でも使え好結果になるとは思いませんが、試すには低価格なので面白い選択肢になりますよ。

(電源ケーブルを自作される方はBelden 88760を電流量の大きいパワーアンプ用途にしてはいけません。それと自己責任での制作をお願いします)

…..と言いながらTopping TP10-MARK4の電源アダプターに付け替えてみた。
私が買ったTopping TP10-MARK4の電源アダプターはNECのPC用と思えるAC側がメガネ端子でケーブルを交換出来るタイプなんです。
それで試しにBelden 88760自作電源ケーブルに付け替えてみたら….

化けました!!
高域はキラキラきらめくのは好みの問題ですけど、音の締まり・ダイナミズムと言った点が同じアンプとは思えないくらいに変わります。
デジアンに音の生命感..特に低価格機にそれを求めるのは酷な事ですけど、エネルギッシュに豹変します。
ベルデン好きなら試してみる価値アリです。

 

Belden 88760を探す




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One Response反則技?Belden 88760で作る電源ケーブル”

  1. Dec100 より:

    猛者はいるものだなー http://t.co/k3FyxV5SPH

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