いまさらながらのGAC-2111レビューなのですが、GAC-2111で検索すると上位に「あれっ!」的な記述を目にしますので記事にしてみました。
Gothamはもともと米国生まれで米国オーディオ黄金期の一躍を担ったケーブルメーカーです。
まずはデータから・・・
GAC-2111
1・ジャケット PUR φ4.5mm (ライトグレー)
2・ビスコース繊維による信号線保護
3・シールド(#1) 0.10mm銅線 (芯線を100%カバーします)
4・シールド(#2) 0.10mm銅線 (芯線を100%カバーします)
5・セパレーション PEコート
6・絶縁体 PE φ1.20mm (赤・白・PEラップ巻)
7・導体 0.22平方mm (OFC銅線 0.1mm x28本)導体抵抗(信号線) < 80ohm/km (< 0.08ohm/m)
導体抵抗(シールド) < 20ohm/km (< 0.02ohm/m)
静電容量(信号線/信号線) < 75nF/km (< 75pF/m) @800Hz
静電容量(信号線/シールド) < 130nF/km (< 130pF/m) @800Hz
Garrettaudioさんからコピペしました。
上記本家とGarrettaudioさんのGAC-2111画像ですが導体が一本しか見えません。
実際は導体が赤白2本で黒では有りません。
実は当記事の画像もほぼ同じなんですがPEラップ(飴の包み紙みたいなもの)が無いものです。
実画像無くてスミマセン。
で、外皮はテフロンのように硬すぎず粘り腰ってな感じで丈夫そうです。
取り回しは楽なケーブルでRCAケーブル作成時も画像ではシールドが凄い事になってますが実際はそれ程でもなく作業は比較的楽でした。
それと外皮は熱には強くは有りません。
それから本社はスイスですがスイス製では有りません。
したがってスイスの音なんかしないと思います!
この事は、Gothamケーブルについての誤解 Ken usui Blogさんで詳しく述べられていますからご覧になって下さい。
管理人は大変このGAC-2111を気に入ってます。
EMT-2111の復刻版との事ですが、はたして完全復刻となっているのかは分かりませんが、音に関してビンテージ色はまったく有りません。
それに復刻版だからといってEMT-2111をホームユースで使った人は居なさそうだから音を聞いた人もまず居ない訳であまり言わない方が良いんじゃないのかなあ。
その内突っ込まれるぞ。
商売人の売り文句だからしょうが無いね。
レンジ感も私の耳では不足は感じられません。
高域はベルデンのようなキラメキはないものの素直に伸びて美しい音を美しいように奏でます。
低域はだぶつく事も無くかと言って不足するでも無く自然な感じがしました。
すごく自然な鳴りなのでケーブルを作成してすぐは物足りなさを感じたのですが数日経つと「おおっこんな音も出るのか」と新しい発見をしたりで評価を上げていくケーブルですね。
また、中域の充実度は大変良く、一歩前へ出る感じ。
反応は早いのに一歩しか前へ出ないバランスは計算されたものを感じます。
それからボーカルの定位はキッチリしています。
この辺は全てに中庸で主張しないケーブルとはタイプが違うと思います。
Gothamここに有りって言いたげなのかな、、とも思います。
音場はさほど広くは感じませんでしたがこれはプレーヤー・アンプ・スピーカーに依存していることなのでシステムのグレード次第でしょう。
現代のケーブルらしく十分にワイドレンジで、アナログソースでは濃い音が聞けるしCDではメッキ無しの銅線らしく当たり前のことを当たり前に仕事してる風に聞こえました。
フラットって良く聞くし使われるけどそんなに大事????
このGAC-2111だってフラットじゃ無いよ。
フラットってレビューを見るけどこのケーブル中域の充実してるよ。
しかも高、低音もしっかり出すって所がGAC-2111の美点じゃん。
フラットが好まれるのはギターとか自宅録音してるユーザーでオーディオユースではボーカルと伴奏が同一線上で良いの?
まあ、安直な言い方になってしまったけどケーブル市場・・・とくに切り売りはギター関係とごっちゃになってるので注意が必要と管理人は思ってます。
現に8412なんかは本来ギターケーブルでオーディオ用途よりギターで真価を発揮するケーブルで、フラットと言われる特性もギターなればこその話。
音色もまたしかり。。
実際8412を使って最初は良いと感じてもその内飽きてきて結局別のケーブルを探すハメになった人を沢山見てますし。
まあ、通る道かも知れんなあとは思います。
話戻りますが・・
GAC-2111でまだ、一本しか作ってないのですがラインケーブル全てをGothamにしてしまいそうです。
もちろんRCAプラグはSwitchcraft #3502でね。